はや3年

どうやら、明日で渡米して3年になるらしい。


思えば、3年前、渡米した時は、なーんにも期待してなかった。

世の中には、留学こそ我が夢、我が希望、って人もいる(というか、留学する人の多数派?)ようだけれど
私の場合は、全然そんなことなくて。

どーせ、メシはマズイし、事務はトロいし、しかも英語は分からんし、
ロクな目には会うまい、と思ってたのでした。

じゃあなんでアメリカに来たかというと、研究に挫折した後を見越してなのでした。
三年前の時点で、もうちょっと自分のやりたい研究やってみようとは思ってたのですが
それが大当たりして万々歳、と無双するほどお花畑でもなくて。
どちらかと言うと、挫折する公算の方が高い、くらいのつもりでした。

で、日本で研究員やって辞めました、ってのと
アメリカで研究員やって辞めました、ってのと
どっちが、外から見た時にマシか、言い換えると、再就職先の選択肢が広いか、を考えると
研究が評価されない職なら、アメリカのほうがマシだろう、と考えたのでした。


そんなわけで、ある意味、渋々ながらアメリカの、しかも日本人率の低い街にやってきました。
年齢的には結婚も考えるお年ごろではあったのですが
そもそも筋金入りの英語嫌いだったので国際結婚とか無理無理ですし
かといって、人口比で東洋人が1%とかいう土地なので、色々と諦めていたのです。


と こ ろ が


住めば都とはよく言ったもので。

全員ではないけれど、外国人に、信じられないほど良くしてくれる人もいるし。
出身国は違えど、外国人、って点でシンパシー感じて繋がる人もいるし。
マズいメシは本気でマズいけど、ちょっと出せばかなり旨いメシも食えるし。
日本人は、超少数派であるがために、他の共通項が全くなくても日本人、ってだけで同族意識が出て繋がるし。
しかも、ひょんなことから、とある日本人と恋仲になり、ついには先日、結婚してしまったし。


いやぁ、人生、どこで何がどーなるか、分からんものです。


日本の外に出ることで、日本の良さ悪さを改めて知れましたし、
外にでることで、色々と視野も広がりましたし、
何より、若干(?)ヘンな私とウマのあう、ちょっとヘンな日本人と出会えましたし。
多少は、私のひどい英語もマシになった…と思いたい(哀


なにはともあれ、私が今、言いたいことは一つ。


騙されたと思って、海外に行ってみ。海外に住んでみ。
いろいろと、視野が広がるから。
もしかしたら、もっと良いこともあるかもしれんから。